なにかしらの状態不良が起き、介護サービスを利用を検討することになった方への、簡単なご説明です。
各サービスは詳細は、担当される関係者にお聞きください。
ここでは、全体の概要をご説明します。
イメージを膨らませた上で、話し合いに望まれると良いと思います。
介護サービスで一番やってはいえkないのは、”丸投げ”です。
「家の外に出たいからサービスを探してくれ」「体を鍛えたいからサービスを教えてくれ」では、ミスマッチを起こす可能性があります。
まず、面倒でも介護サービス全体を俯瞰することを学んでからサービスを開始されたほうがいいでしょう。
第1号被保険者と第2号被保険者が該当します。
前者は、65歳以上の方。介護認定を受けることで利用が可能となります。後者は40歳〜64歳までが該当となり(医療保険加入者)、老化に起因する疾病(特定疾患)を有している場合該当になります。
最短で40歳からサービスを受給できます。まずは生活で困った状況になれば、近隣の相談所に行ってみましょう。
※特定疾病
見る軸によって分類が変わるので、まずはサービスを受ける人の立場から。
自宅に来てもらうサービス(訪問系)と、施設に出向くサービス(通所系)があります。
例えば、「運動をしたい」という要望を、自宅で実施したいのか、施設で行いたいのかということで、サービスの分類が変わります。入浴も同じです。自宅のお風呂に入りたいということであれば、「訪問入浴」になりますし、施設で安全にお風呂に入れてもらいたい「施設入浴」などになります。
具体的なニーズから受けるサービスが変わってきます。
さらに違う軸で見ると「サービス提供時間」が重要です。
通所施設であれば、サービス時間をどのくらいに設定するかで、利用する施設が変わります。
例えば、半日だけでいいということになれば、短時間型(3時間型)になりますし、一日の生活を施設で実施してほしいとなれば、長時間型(8時間型など)となります。
通所型はいくつかのバリエーションがありますが、訪問系は比較的実施時間が決まっていて、20分、30分、45分、60分あたりで設定されます。プラン次第ですが、利用上限を鑑みながら予定が立てられます。
よく勘違いされる方がいらっしゃるのが、自分の生活を支援してくれる人だという認識です。
サポーターではありますが、完全ヘルプでは有りません。(ヘルパーという名称が誤解を生んでいる気もします)いちばん重要なのは「自立支援」なんですね。
利用者ご本人が、「お一人でできるように」支援していくことが介護サービスの基本です。調理できない方は、炒めるのを手伝って、食材をカットするのはご本人が、という分担をしたり、掃除機のノズルを利用者さんに扱ってもらい、本体をヘルパーが持って一緒に掃除するなど、いわゆる「自分が大変だから全部やってほしい」というのは介護サービスでは有りません。足りないところをフォローしつつ、自分自身でできるように促していくことが目的になります。
食事なども、上げ膳据え膳で提供するとホスピタリティーが高いように思いますが、本人が実施する機会を奪い取っていることにも繋がります。
介護サービスは一般の飲食店や、リラクゼーション店のようなものとは違い、能動性を重要視しながら支援することが重要です。
介護サービスは、「介護サービス事業所」に直接連絡しても、サービス開始とはなりません。ケアマネージャー(介護支援専門員)が、ケアプラン(介護支援計画書)を作成し提出することから始まります。
なぜこのサービスが必要で、どういう目的で実施するのか、これらのプランニングを行わなければなりません。
よって順番としては、ケアマネージャーの担当を決めておくほうがスムースに進む場合が多いようです。
初めて利用する場合は、お住いの地域の「高齢者相談センター(地域包括支援センター)」もしくは「役所介護保険課」にまずは相談するとその先の手立てをご紹介していただけます。
もちろん、お知り合いにいらっしゃれば、ご依頼してもいいと思います。
経験的に、「知り合い」よりも、「要望を理解しそれに合わせた情報をくださる方」であれば、よいサービスに繋がることが多い印象です。
介護サービスを受けたい
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「高齢者相談センター(地域包括支援センター)」もしくは「役所 介護保険課」にでんわで問い合わせる
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担当調査員が訪問。
状況の評価、必要度などのアセスメントを行う
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かかりつけ医師による意見書を依頼する(ご本人が直接医師へ依頼する場合と、調査員が依頼する場合があります)
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調査票と意見書により、行政が行う「介護認定審査会」で介護度が決定される。(概ね1〜2ヶ月)
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介護度が判定されてからでも、される前からでも、サービス事業所を見学に行って、自分自身のニーズと提供サービスのマッチングを確認していきます。
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担当ケアマネージャーにより、利用者、家族、サービス事業者が一同に介し、「サービス担当者会議」を開催し、方針の確認
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サービス開始
なぜ、こんなわかりにくい名称になったかは何十年もわからない状態ですが、和製英語が先に浸透してしまい、本家の英名と似たような感じになってしまったようです。
どちらも「通所型」であり、施設に通うことが基本です。(特例あり)
そして、運営もデイケアは「医療法人」、デイサービスは「営利法人も可」になっています。ここからでも、お互いの立ち位置が違うことが理解できると思います。
よくこの2者の比較で「リハビリテーション」が挙げられます。「リハビリを受けたい」ということになると、まずはデイケアを紹介されます。デイケアの正式名称は「通所リハビリ」です。概ね一日型で、専門家(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)が在籍し、一日の中で20分程度マンツーマンで指導してくれます。医療保険で認められている専門家がいるのが大きな特徴です。
デイサービスでも運動指導を行います。これは運営規程上必須となっており、「機能訓練指導員」という職種が運動指導を行いますが、デイケアよりも少し幅が広い職種が対応し、個別というよりもグループで行うことのほうが多いサービス展開になります。
利用者のニーズをはっきりふまえて選択させるほうが良いです。
そもそも介護保険において、マンツーマンという概念はほぼありません。ご利用者を集団とみなしながら、個別にサービスを付与していくイメージです。
個別指導は、専門家と密接な時間が作れる一方、全員に同様のサービスを展開していたとすれば、一人あたりの時間は短くなります。
例えば、3時間型 定員10名の小規模並びに短時間型で考えるに、マンツーマン指導だけを運動と捉えると、
3時間☓60分=総時間180分
10人に均等に割り振り 一人あたり18分
になります。3時間利用中の20分にも満たない時間になるということですね
一日型で定員が20名でも同じです。
機能訓練指導員は施設基準において1名以上在籍しなくてはいけないことになっています。よって最低1名で全利用者をマンツーマンとなると、定員が多い施設では、十分な時間が取れないでしょう。
これは医療機関の外来でも同様で軽度であれば20分、必要な方でも40分程度の関わりになります。
よって入院中に豊富に介入してもらった運動指導は、隊員とともに圧倒的な量が低下することになります。その分、「自律した」運動ができないと、機能低下を招くことになります。
介護サービスにおいてマンツーマンにこだわると、イメージしたお伺えられないようなことがあると思います。
全員で同じ運動は効果がないか?とよく聞かれますが、そうであれば、学生時代の運動指導は全く効果がないことになります。
グループか、個別か、の違いは効果の差よりも、対象者の「モチベーション(動機づけ)」が影響します。
運動効果を期待する場合、受け身ではほぼ効果はありません。自ら進んで行う能動性が必要なのです。
受け身の姿勢で運動する場合にグループ指導はなかなか実施が難しいことが多いです。個別であれば体を動かしてもらえることにより、運動実施ができることと思います。
十人十色という言葉もあるように、なにが合うかどうかはやってみないとわかりません。雰囲気も含め、ご本人のモチベーションが上がるようなサービスであるのかが鍵になると思います。
残念ながら、モチベーションを持ち上げるために多くの時間を割くことはほぼできません。ご家族のご協力が必要になります。
本当にありがたいお言葉です。
理学療法士はたしかにリハビリテーションを担う職種の一つであります。
ただし彼らの得意分野は「体を触ること」ではありません。大事なのは原因を見つけ、対処する方法を提案できることです。
この原因は体験や経験ではなく、科学や医学、生理学に裏打ちされた論理的な思考です。
マイナスイオンや、水素水のような科学的に証明されていないものを基盤に考えません。できるだけ目に見えているものを基本に身体内部で何が起きているかを医学的にう解釈してプランニングを行うのです。
理学療法士が治療すればよくなるということではなく、理学療法士によるプランニングが効果が高いということです。
治療や運動を含め、実際に行うのはご自身です。
受け身な姿勢では、よくなるものも変わらないことが多いです。
これもサービスによってまちまちではありますが、通所介護の場合、介護報酬分だけで1回500〜1000円(自己負担割合1割の場合)程度になります。
週1回の利用で月額2000〜4000円程度ですね。
さらに実費分として、食事やその他の備品類の利用費がかかってくることになります。
介護報酬分は全国同じ条件であれば、同額なので支払総額が変わる場合は実費分を確認しましょう。
介護報酬は基本「単位」という表現になります。「このサービスは468単位になります」と説明を受けます。地域にもよりますが、概ね「1単位=10円」程度になります。
468単位であれば4680円の費用がかかっていることになります。8〜9割を国とそれぞれ行政が負担して利用できる保険制度です。
そもそも介護サービスというのは、自宅での引きこもりなどにも対応するほど、社会との関わりを重要視することも柱にあります。よって他者と関わりたくないという気持ちがある場合、通所施設は不一致を起こすことが多いです。
特に小規模型は密接に関係性を持ちやすいため、施設側、利用者間でストレスを生みやすくなります。
全員が人と関わりたいわけではありません。同じようにする必要もありません。もしかすると大規模型で好きなように時間を過ごせる施設がニーズがマッチングするかもしれません。
「行ってみなくてはわからない」という発想もありますが、ご家族が一番当人のことを理解していると思いますので、まずはどのような人柄や考え方なのか、関係者にご相談ください。
サービス開始してからマッチングをする場合、お互いに負担がかかる場合があります。
難しいテーマではありますが、これも利用者ニーズが重要です。
一般的な介護サービスのみで十分であれば、どの介護支援専門員でも対応できると思います。
しかしお体の状況、ご家族の関係、経済的な面など多角的に検討を重ねる場合には、介護分野だけではなく、障害福祉や医療などに精通している方にご依頼すると良いと思います。
事業所の母体などを見ると、社会福祉法人であれば介護や障害に、医療法人であれば医療や介護に強みがあります。
営利法人の場合には、見極めが難しく、施設ごとに違うといっても良いと思います。
まずは電話や事業所を訪問されて相談してみてください。その時の対応で見えてくるものがあると思います。
これは、いわゆる「小規模型」を指します。概ねサービス提供時間あたり10人程度の施設を「地域密着型」と定義し、市町村が所轄になります。通常規模、大規模になると都道府県の管理になります。
管理が市町村になることでサービス提供対象さやが市町村に限定されることになります。例えば〇〇市での地域密着型通所介護施設であれば、〇〇市のみが対象になります。近隣の市町村の住民は利用できません。
いくらよい施設が近くにあったとしても市町村の違いや、施設基準等は確認しておくほうがいいでしょう。
ちなみに、所轄同士が話し合いを持つことで「指定同意」という特例条項を使うことができれば、別市町村でも利用することを許可される場合があります。
ちなみに当社は「運動特化型」です。「リハビリ」という言葉を使用していません。
リハビリテーションは、現在医療による名称であり、医師や専門家によるチーム医療の非乙とされています。介護の分野ではまだリハビリテーションという言葉は正式に認められていません。
唯一使用されているのは通所リハビリ、訪問リハビリという医療法人が実施できるサービスであり、介護で自由に使える言葉ではないのが注意するところです。
多くの「リハビリ特化型」は、運動指導や生活機能向上などを目指しているんだと思います。しかし定義が曖昧なため、施設ごとの特色があるはずです。
見学やパンフレットで内容をしっかりと把握していきましょう。
通所介護とは、「施設に通って、施設で行われる公費+自費のサービスを受けることができる」ことになります。
公費のサービスは、入浴、運動、レクリエーション、健康チェックなどです。
自費の部分は、食事代、サービス利用時間外による理美容、マッサージなどになります。
公費対象のサービスはサービス利用時間内に行われ、自費の部分はサービス提供時間外に行われるのが通例です。(食事だけは特例)
通所介護における、一番のニーズは、「入浴と食事」ですね。
これから利用される施設が、どのようなサービスを公費で取り組み、実費分は何に当たるのか確認しておくと良いと思います。
とても難しい問題です。大きく2つの問題が考えられます。
1つは、認知機能の低下による感情失禁です。これは大脳の前頭葉が萎縮して起こる症状で、抑制が聞かなくなります。すこしでも自身の心が動かさせることで、なにかしらの感情が暴発してしまいます。
もう一つは、脳卒中などの脳機能の損傷によるものです。こちらは前者よりも唐突に進み、対応も難しく複雑になります。
認知症が考えられる場合には、できるだけ安寧に生活を送れること、さらには少しでも刺激が快になるような内容を探していきます。
いくらご家族でも理解していても負担は大きくなることがありますので、専門のサービスが実施できる施設などを探して、依頼していきましょう。
認知症は悲しいことではありません。楽しみながら、関われる方法をみんなで探していきましょう。
自宅で大変な思いをしながら生活するよりも、施設で全部支援してもらったほうが楽だ!という考え方はあながち間違ってはいません。ただしそこには大きな問題があります。
1,費用面
高齢者用施設は多数あります。年金程度の費用で入れるところから、現役で働いていないと入れないところまでさまざまです。一例で言いますと保証金2000万、月額利用料30万という施設もザラにあります。
2,介護度の課題
費用と関係しているのが介護度です。介護度が高く(介護量が多い)なければ、公費を利用できる施設には入所できません。言い換えてしまうと、自宅で介護ができないぐらい大変な状況になったときに、施設への入所する条件があてはまるということになります。この目安が年々変化し、現在(2021年)では、「要介護3以上」となっています。当然、要介護4,要介護5の方が優先されますので、早い物勝ちということではありません。軽度の方、入所希望の場合は高額になっていく流れがあります。
3,生活の制約
施設は生活を管理してもらえる反面、個人の自由度に制限が出てきます。好きな時に外にでかけ、好きなものを食べるようなことはやや難しくなります。新型コロナウィルスの影響もあり、面談もできなくなっています。
施設入所と安易に考える方がいらっしゃいますが、自分の今後の人生をどうやって過ごしたいか、よく検討してから判断するほうが良いでしょう。
「死ぬまで」といいたいところですが、違います。
ご自身がどのように生活したいかが重要です。老衰のように眠るように死にたい、昨日までは元気でぽっくり死にたい、いろいろと要望が出てきます。
徐々に体力が衰える老衰を考えると食事や水を取らなければ、人は数週間で絶命することと思います。そんな苦行を死ぬ間際に行えるでしょうか。食事を減らしたとしても、数ヶ月、もしくは数年寝たきりの状態が続きます。ご家族の方にも大きな負担がかかります。
突然死というのは、直前までは自由に過ごせて、心不全などで死亡することです。これは狙ってできることではありません。死ぬ間際まで元気で生き続けたいということであれば、どのように体力や健康度合いを維持し続けることができるかが鍵になります。
そのためにリハビリテーションにて心身を整えておくことは重要だと思います。
長野県ではPPK運動が盛んのようです。「P(ピン)、P(ピン)、K(コロリ)」そのために健康管理をしましょうというものですね。
加算と言われてもよくわからないですね。誤解を承知でわかりやすく説明すると「条件を満たすことでサービスの質をあげられることから認められる増額報酬」です。
厚労省などが、各施設の運営に一つ一つ指導することは難しいです。しかし加算という取り組みで、施設の方向性を示すことができるのです。
その増額部分に対しても、基本報酬と同じく利用者に負担が出てきます。この流れが利用者へ説明しにくいところです。直接ご本人に関わることであれば理解しやすいのですが。。。
例えば、「介護福祉士の配置」を行うことでの加算もあります。お一人お一人の時間としてはあまりないでしょう。キャリアアップや給料の増額なども加算条件にあります。
そう考えると施設運営は利用者とそのご家族と一緒に作り上げているといえると思います。各種加算の内容については施設によく聞いてみましょう。説明できない加算は取得していないはずです。
答えは「YES」です。
認知症は脳機能が低下してくる疾患です。その原因は様々ありますが、脳細胞が減ってくるのが多いです。
脳細胞が死滅しないよう、元気な状態を作るには脳細胞に栄養を与える必要があります。
「脳に良い」という健康食品もありますが、「脳だけにその栄養分が届く」ということは現代医学では皆無です。
では、どうすれば脳細胞に栄養を届けることができるのか?というと、血流を増やすことです。脳への血流が増えると血液と一緒に栄養分、酸素が送られます。脳細胞の活性化も行われるわけです。
さらに脳の血流量を増やすためにはどうすればいいのか?というのは、脳の大部分を締めている領域を使用すればそこに酸素が使われるために、血流が増えます。その「大部分の領域」というのが、「運動領域」になります。
足でも手でも、運動をすることで血流量を上げ、脳の活性化を行うことで、認知症を遅らせることはできます。
ただし、認知症の方には少しだけ配慮が必要なことがあります。専門的なサービスを展開しているところのほうが不一致を起こしにくいと思います。
訪問サービスと通所サービスがあり、「総合事業」と呼ばれます。
地域包括支援センターに出向き、アンケートにこたえることで、上記のサービスを選んで利用することができます。
通常の介護サービスと違い、簡易に手軽に利用できるため、専門職などはほぼ不在です。
必要なサービスを選んで受給できることから、今後増えていくことと思います。
しかし始まったのが2019年からですので、件数がまだまだ少ない状況にあります。
まずはお近くの地域包括支援センターに相談してみましょう。
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